KORG NTS-1の開発環境構築手順(Win版)
近々に身内向けにハンズオンすることになったので、
急ぎでWin向けにmsys2を使った開発環境構築手順を用意しました。
1. msys2(64bit ver.)のインストール
参考:
MSYS2 +α – 構築手順・備忘録 – Qiita
https://qiita.com/yuukiyouki/items/a84c14240429e453428b
MSYS2 installer
http://www.msys2.org/
これを書いてる時点では、中央にある以下が最新
msys2-x86_64-20190524.exe
ホームディレクトリが日本語(漢字, ひらがな, カタカナ)の場合や、
msys2を実行するのにMSYS2を選ぶ等の知識が必要なので、
こちらの「msys2のインストール 10分」を良く読む。
msys2をWindowsにインストールしてPerlを使う – Perl入門ゼミ
https://tutorial.perlzemi.com/blog/20180806153350.html
1.1 インストーラーを実行
1.2 パッケージの更新
msys2を実行して、msys2のコンソールを開く
(この時点で、「タスクバーにピン留め」がオススメ)
以下を実行してパッケージを更新(参考ページ参照)
$ pacman -Syuu
更新するものがなくなるまで、
$ pacman -Syuu
を繰り返す。
※以下が表示されたら、msys2を一旦終了して、再度パッケージを更新
警告: terminate MSYS2 without returning to shell and check for updates again
警告: for example close your terminal window instead of calling exit
※”-Syuu”は、ここが詳しい
pacmanのオプションSyuについてほんの少し調べたこと – とりあえず半歩
http://sotoattanito.hatenablog.com/entry/2016/09/24/133931
1.3 logue-sdkで使う、依存コマンドの追加
$ pacman -S zip
$ pacman -S make
$ pacman -S unzip
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
msys2のgitを使うのであれば、ここでgitのインストールを行う
※gitがインストール済み(*1)であれば、pacmanでインストールしない方が良さそう
$ pacman -S git
*1) https://git-scm.com/ から、すでにGit for Windowsをインストールしている場合
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
2. logue-sdkをGitHubから落とす
msys2にてmakeを実行したいので、
msys2のホームフォルダ内に環境を構築する
まずは、msys2を実行して、
$ start .
を入力すると、エクスプローラーが立ち上がって、
ホームフォルダの場所を確認することができる
こんな感じのフォルダ構造を目指す
Korg
├── master
└── v1.1
2.1 Korgフォルダを作る
2.2 Korgフォルダに入る
2.3 以下を実行して、最新リポジトリを取得する
*以下は、PowerShellでの実行例*
PS C:\msys64\home\neko> mkdir Korg
PS C:\msys64\home\neko> cd Korg
PS C:\msys64\home\neko\Korg> git clone https://github.com/korginc/logue-sdk.git
master
# この時点で、masterフォルダには最新バージョンと、
# それまでのコミットの履歴が落ちてくる
3. masterからcloneすると同時に、
外部参照(submodule)についても落としてくる
*以下は、PowerShellでの実行例*
PS C:\msys64\home\neko\Korg> git clone ./master --recursive v1.1
--recursive
オプションによって、submodule
が降ってくる
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
手順3を修正しました(2020/02/10)
本来であれば、NTS-1やminilogue-xdのファームウェアVer.に合わせて、
logue-sdkのVer.も合わせるべきで、
修正前は、-b
オプションでリリースタグ名を指定していましたが、
現状は、合わせる必要がないので-b
オプションは消すことにしました。
ついでに言うと、
v1.1-0
はBPMを取得する関数(fx_get_bpmf
)が未実装なので、
自分自身も現在は-b v1.1-0
は付けずに構築して作業しています。
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4. msys2のコンソールにて、gccを取得する(unzipはここで使う)
※けっこう時間が掛かるので、以下に注意
ダウンロード完了前にスリープしてダウンロードが再開しない場合は、
Ctrl+Cで中止して、中途半端なzipファイルを削除してやり直すこと
*以下は、msys2での実行例*
$ cd Korg
$ cd v1.1
$ cd tools
$ cd gcc
$ ./get_gcc_msys.sh
5. make, zip, logue-cliでも同じく落とす
※logue-cliは使わないと思う
$ ./get_logue_cli_msys64.sh
※makeとzipについては、pacmanで入れたので作業は無し
6. demo/wavesがビルドできることを確認する
*以下は、msys2での実行例*
$ cd v1.1
$ cd platform
$ cd nutekt-digital
$ cd demos/waves
$ make
makeでエラーが出なければ開発環境の構築は完了
7. NTS-1 digital kit/Librarianをインストールする
NTS-1
https://www.korg.com/jp/products/dj/nts_1/
ページの下のサポートにある、ソフトウェアから、
NTS-1 digital kit/Librarianを落としてインストール
USBでNTS-1と接続して、
NTS-1 digital kit/LibrarianがNTS-1を通信できることを確認する
※DLLが足りなくて動かない場合は、以下のページからx86版をインストールすることで解決する場合がある
Visual Studio 2015、2017、および 2019 用 Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/2977003/the-latest-supported-visual-c-downloads
おしまい
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