インタフェースデザインの心理学
「インタフェースデザインの心理学」がとても良い本だったので紹介しようと思う。
簡単に説明すると、
「ユーザーが何を感じて、何を考えて、どう行動するか?」
について書かれている。
ちょっとざっくり過ぎたかもしれないけど、この手の本はあまり見たことがない。
ここまで分かりやすく書かれた本が読めるなんて、ほんと良い時代になったと思う。
自分自身、この業界に入ってから今まで(*1)GUIアプリを作ってきたけど、
この手の情報が欲しい場合は認知工学を勉強しなきゃいけなくて、
どの本を読んでもうんざりして、分からないので買ってもみなかった。
その代わり、ここで紹介した本を読んで、それとなく実践してきた。
結果的に、ユーザーが使ってる様子を見ながら少しずつ改善して、
すごく遠回りしてきたと思う。
本書には、インターフェイスをデザインするための100の指針が載っている。
それなりに悩み抜いて実装したUIが、
それとは異なる実装の方が良かったと気付くには、十分過ぎる内容だと思う。
例えば、本書ではエラーメッセージについても触れられていて、
GUIアプリを作る際によく遭遇する悩みどころは、ほとんどカバーしていると思う。
ユーザーの気持ちになって考えることの具体例としてもすばらしいが、
より良いインターフェイスとは何か?という命題に対するヒントとして、
この本はとてもすばらしいと思う。
おしまい。
(*1) だいたい10年くらい(組み込み系とWin32アプリをやってた)
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